人の「有難み」とは
将棋の勝負イベントはスゴイね。食べるスイーツまでニュースになる。
連日、二人のうちのどちらかが、ご当地の食材を使ったスイーツを注文しているようだ。
ご当地のお菓子メーカーにとって、たいへんな宣伝になる。
これが、著名な人の「有難み」だ。
彼らが持つ、プラスのポジティブな影響力が、
地元の景気を盛り上げる。
藤井3冠や豊島竜王は、その「有難み」を持っている。
食べてもらったお菓子の格が上がるというものだ。
それは、これらの人たちが、
本当の実力者だから。
だって、自分一人だけで戦うんだもん。
将棋盤の前では、その人の実力しか出ない。
誰からも下駄をはかせてもらうことはないし、
特別扱いのサポートも、無い。
彼らの実力は本物であることが、
世の中に明らかに伝わる。
だから、勝者たちは英雄視されて、
神格化され、心から敬われる。
本物の実力が有る人にあやかりたいと思うのが、
世の中だ。
逆に、
見せかけや「お陰様」のサポートに乗っかっているだけでうまくいっていたのに
メッキが剥がれてしまった人や、ミソが付いてしまった人は、
「食べてもらわなくて結構です」
「来てくれなくて結構です」
と丁重に断られる。
だって、
食べてもらった商品やご当地に、ケチがつくからね。
有難迷惑なんだよ。
自分の努力と実力によって一世を風靡した人たちは、
よほどしくじることがなければ、
彼らの偉業と威光は、現役を引退してからも、ずっと続く。
世の中は、彼らの頑張りと達成の価値を、
ちゃんと解っているからね。
自分の努力や実力よりも、
ハリボテのほうが大きかった人たちは、
本業がうまくいかなくなると、
「セレブリティ業」をするようになることが多そうだ。
良くて、心が低俗な階層のアイドル、
悪くて、身売り以下の職業だ。
ぼんやり