ブログの抜け殻

コロんでコロんでコロなりました

あの年の8月

8月になった。 朝の空を見上げたら、秋の雲だった。 空は昔も今も変わらない。 空はいいね、地面じゃないから。

あの年の8月も、こんな空気が漂っていたに違いない。

あの夏の、おじいちゃんやおばあちゃんやひいおじいちゃんやひいおばあちゃんの気持ちが、時間を超えて伝わってきた。

バンザイしながら飛び降りる。 飛行機に乗って突っ込んでいく。 命を無駄にされた魂たちが今も泣き叫んでいる声が、そこかしこで聞こえている。

こんなこと誰がやりたいと思うか! 

もはや自殺行為のサボタージュしか、できることが無いから、そうしているんだよ。 賢い人たちだから、なし崩しになることは最初から分かっていたんだよ。 こうなることは、わかっていたんだよ。 悔しくて、情けなくて、憤懣やるかたない気持ちでいっぱいで、命を張って自分たちの居場所を守るために、出張っているんだ。 そうしているたくさんの名も無き人たちが、本当の勝者だ。 本当のチャンピオンだ。

それぞれの片隅で真面目に生きている名も無き尊い存在たちの恨みの念が渦となり固まって、新たな怨霊が生まれ、それが神となり、最も尊いこの存在たちを売ったり踏みにじっり搾取した者たちを、呪い続ける。 空はつながっている。 時もつながっている。 彼らがこの先どこに戻っても、呪いはつながっている。 神に呪われた者に、この先、幸せも、平安も、未来も、無い。 

 

ぼんやりぶろぐ