髪結新三

落語や歌舞伎の演目になっている、髪結新三。

三遊亭円生の噺で聴いた。　

悪いヤツだねぇ～、新三は。　こういう類の人間には、かなわないんだよ。　こういう世界で育って生きてきたから、こういうことについては百戦錬磨だ。　体面をつくろわなければならない類の人たちの足元を容赦なく見て突いてくる。　ひっかかったら大変だ。　気付いた時にはもう遅い。　まるで蜘蛛の巣にひっかかったように、わかっていながらどんどんがんじがらめにされてしまって、生き血を吸われるのを待つだけだ。

ぼんやり