ブログの抜け殻

コロんでコロんでコロなりました

オリンピックと祭り、カジノと吉原

オリンピックのほうがまだマシかもしれないね。お祭りは比較的短期間で終わるから。 歓楽施設が常設されたら、話は全く違ってくる。

浅草の北に、吉原という色町がある。 昭和30年代までは国家公認の売春街だった。 江戸時代の初期に、もともと日本橋近くの今の人形町あたりに売春街ができたが、人口増加による江戸の街の拡大にともなって、浅草寺の北にある田んぼの向こうに移転させられた。 移転の理由は、売春街は悪所(あくしょ)だからだ。 売春街が、実直なカタギの人たちが住み働く場所にあってはならないからである。 つまり、今も残る吉原という場所は、江戸から離れた、キツネやタヌキが出るような田んぼの中に作られたのである。

吉原は売春街以上の側面があった。 大人の楽しみのための多目的リゾートであった。 現在のカジノがそれである。 風紀と治安の悪化を招く悪所は、何百万のカタギの人たちの生活圏にあってはならないものである。 カジノ誘致で大儲けするのは、その地に住む住民ではない。 割を食うのは税金をずっと払い続けてきた住民だ。 住民の税金が、外からやってきた部外者にゴッソリ持っていかれる。 今回のオリンピックで東京都民はそれを痛いほど味わった。 

 

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